七色唐がらし

今のこの事業を始めた当社より、10 数年にわたり支えていただいた明治29年創業の老舗企業の系列会社であるお取引先の前社長がご挨拶に来てくださった。

M社長とは台湾でご一緒したこともあり、人のつながりや想いを大切にされ行動力のある尊敬する大先輩で、煙草と珈琲が大好きで酒が飲めないという共通点もあってか世代や年齢を超えた通い合う何かを勝手に抱かせていただいていた方。

そして時代とともに変革を余儀なくされる中、残念ながら取引ができなくなってしまった経緯や今の心境などお話を聞かせていただいた。
決して言葉には出されなかったが、様々で複雑な想いが、その表情や空気から溢れていた。

そして、お見送りするエレベータの前で、無造作にポケットから出して渡された七味唐がらし・・・
両国の老舗　大木唐がらし店で、今朝 調合してもらったもの。

相変わらず『粋』な計らいに心を奪われる。格好良いってこういうことだよなぁ・・

さっそくランチに持参しスタッフたちといただくことに・・・

たっぷりとした風味に、甘味・苦味・渋味・辛味など　複雑に絡み合って広がる旨味。

考え過ぎなのかもしれないが、高度成長期　日本経済を世界に通用するまでに引き上げた百戦錬磨。
そして間も無く会社人生をリタイヤされるM社長の想いに重ねてしまう。

長い間、本当にお疲れ様でした。
また、これまで弊社を支えていただき本当に有難うございました。

峰江卓也

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