今日は、この秋cloud 9からリリースするコートコレクション#01(Jessica)の撮影。
etoffeデザイナーの『クボ ユミコ』と打合せ、この作品を伝える為には通常のモデルでは
なくて北海道を拠点として活躍される魅力的な女性に着用してもらおうと決め、
今回は美術家の『蒲原みどり』さんに依頼しました。
彼女の作品が以前から好きで10年ほど前にロゴデザインを依頼してからのお付き合い。
撮影の前に、カメラマンも交えて
二人のファッション観や洋服に対する想いなどを話してもらった。
『札幌にオープンした高感度なセレクトショップで出会ったアントワープの
ファッション・デザイナーたちに衝撃を受け、当時の生活費の殆どどをお洋服に当てたほど』
と、笑みを零すみどりさんは大好きなファッションが
その作品の世界観にも大きな影響を与えているとのこと。
一方、クボは幼い頃から洋服を作りたいという変わらない想いでアパレル・デザイナーになり、
その後パタンナーとしてユニフォーム制作に携わりながらも
『着る人を幸せな気持ちにできるような洋服がどうしても作りたいという想いが溢れて』
と嬉しそうに笑う。
そんな二人の会話だけでこの日の撮影は成功だと感じるコトができました。
カメラマンには、引き出そうとしないで、
自然に生まれる空気に寄り添って切り取って欲しいとだけリクエスト。
ロケーションは以前から決めていたMUSEUM Store。
ここには『蒲原みどり』さんを初め北海道のクリエイターやデザイナーの作品が並び、
作品たちのエネルギーに溢れている空間。
この空気が必ずシナジーを生み出すと確信していたから。
柔らかい自然光に包まれて、シューティングが始まった。
『etoffe=布』一枚の布から創られたコートは、みどりさん自身、
そして彼女の作品たち(アクセサリー)とも奇麗にコーディネイトされ引き立て合い、
暖かみがありながらも凛とした印象に。
想像以上のシナジーが生まれたことを肌で感じる手応えのある撮影になりました。
仕上がりが、今から楽しみ。
お疲れ様でした、そして本当に有り難うございました。
※この日の写真は、近日中にご紹介させていただきます。
蒲原みどり Midori Kambara
美術家・ビジュアルデザイナー
https://www.midorium.com
北海道生まれ。札幌を拠点に美術制作を行う。
自然の風景を過去の記憶と重ねて描いた絵画作品や、本の挿絵、装丁などを手掛ける他、
絵の中の物語から生まれたファッションアクセサリーを制作している。
峰江卓也